ファッション業界 デザイナー育成急務 財政支援に専門教育の底上げ
世界に通用する日本発のファッションブランドを増やそうと、デザイナーやバイヤーといった即戦力になる人材を育成する取り組みが始まっている。背景には、1990年代以降、国際的に認められる日本人デザイナーらがほとんど輩出されていないことや、国内での販売不振に対する危機感がある。芸術的な感性に頼るばかりではなく、多くの人に着てもらえる息の長いブランドを維持する経営力を身につけさせるのが狙いだ。(小川真由美)
仏業界紙が2005年に調査した世界のデザイナー上位60人のうち、日本人は6人。この中の4人は、山本耀司、三宅一生の両氏ら、すでに1980年代に海外で成功していたデザイナーで、90年代の調査でもランクインしており、2005年に初登場したのはアンダーカバー(高橋盾氏)とツモリチサト(津森千里さん)の2人だけだ。
現在、デザイナー志望者は国内に数千人いるとされるが、実際に自立できている人は少ない。90年代半ばから活躍するデザイナーの丸山敬太さんは「経営とクリエーション(創造)という相反する才能の両立は至難の業。ファッションは売れることを前提にしたプロダクト(工業製品)だと理解していないと変化の速い21世紀は生き残れない」と話す。
百貨店の売上高を見ても、全体の7割超を国内ブランドで占める婦人・紳士服は減少傾向が続いている。「トレンドが細分化する中で、それぞれにいいデザイナーはいる」(大手百貨店婦人服バイヤー)という評価がある一方で、「技術は高いが、似ているものが多い」(婦人服バイヤー)、「奇抜さばかりで、コーディネートのリアルさが足りない」(紳士服バイヤー)といった厳しい声も聞かれる。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080829-00000928-san-soci
