王将フードサービスが中国人調理師を増員している。今春、新たに3人を採用し、日本人調理師のレベルアップに一役買っている。本場の料理人の技術と知恵を借り、家族客の増加や健康志向の高まりに対応した新メニュー開発も本格化させる。
中国人調理師は現在15人で、三雲店(滋賀県湖南市)や枚方店(大阪府枚方市)など近畿の10店で働いている。全員が中国の特級、A級調理師の資格を持つ。
空港線豊中店(大阪府豊中市)に務める来日2年目の程国権さん(31)は、ホテル料理長の経験もある本格派だ。「王将にはない、中華の味付けはまだ多い。色、香り、味、形、心の五つの心構えを浸透させたい」と意気込み、若い調理師に油の温度、鍋の振り方のコツなどを教える。
程さんが考案した「エビとあわび茸(たけ)の塩いため」や「春雨蒸し団子スープ」はすでに同店で商品化し、好評を得ている。植木篤志店長は「包丁さばきや火の使い方は絶妙。調理師の動きにもムダがなくなった」と喜ぶ。
王将フードサービスは消費不振の中、低価格路線などが受けて好調な業績が続く。高橋義弘常務は「日本人調理師の技術をもっと上げて、さらに進化したい」と話している。
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