購読部数や広告収入の激減に見舞われ、このところ明るい話題がない週刊誌業界。しかし、低迷の原因はこれらの外部要因だけなのか。筆者は最近、あるネタをめぐるいきさつを知り、低迷の原因が「作り手側にもある」という思いを強くした。当事者は、若手の編集者や記者なのだ。筆者があきれてしまった事例を紹介しつつ、問題を掘り下げてみる。
●せめて直接取材を
「せめて直接取材してくれれば、全く別の記事が出たはず」――。
過日、東証一部上場企業勤務の幹部と会った際、この人物が顔を真っ赤にして憤慨する場面に遭遇した。実はこの人物、某週刊誌上でネタにされたばかりだったのだ。この人物が下請け企業に対して強い立場にあることを濫用している、というのが記事の主旨。筆者自身もこの告発記事を読み、随分と本人との間に乖離(かいり)があると思っていたら、案の定だった。
冒頭の言葉の通り、記事中でやり玉にあがった当事者に対し、週刊誌の編集者や記者から直接の取材が一度もなく、全人格を否定するようなトーンで書かれたことが怒りの根源にある。
特定の個人、あるいは企業の姿勢や行動を糾弾する記事を書く場合、これを告発した人物の言い分を聞くのは当然として、批判の対象となる相手からも十分に話を聞くというのが週刊誌だけでなく、メディアで働く記者の基本だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091224-00000032-zdn_mkt-bus_all
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